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宮崎市定 『大唐帝国』 (中公文庫)

数種類ある宮崎先生の時代別概説書では一番面白い。

時期的には後漢の崩壊から唐の滅亡まで、宮崎氏の定義では中国の中世の歴史を扱う。

五胡の侵入をゲルマン民族大移動に、東晋王朝を東ローマ帝国に例えたりする視点が素人には実に面白い。

的確に重要史実を述べ、興味深い逸話を挟みながら、自身の学説をわかりやすい形で提示するという概説書のお手本のような書。

著者の語り口の見事さはすべての著作に共通している。

何度も読み返すに足る充実した内容を持っていると思う。

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