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宮崎市定 『アジア史概説』 (中公文庫)

宮崎氏の時代区分論を全アジア史にわたって展開した本。

イスラム時代という(宮崎氏の定義による)近世にいち早く達した西アジアの他地域に対する先進性が説かれる。

また、大幅に遅れて近世的発展に達したヨーロッパが極めて短い時間のうちにそれを完成させ、産業革命を中核とする全く新しい近代的段階に達し、アジアへ勢力を拡張する様を描く。

叙述はダイナミックで相変わらず面白いのだが、あまりに対象範囲が広すぎて、所々教科書的な事実整理の記述が続き、御大の著作には珍しく冗長に思える部分がある。

とは言え、これだけの力作を読まないのも惜しい。

少し気合を入れれば、初心者でも通読は難しくないので、買ってみましょう。

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