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井上靖 『蒼き狼』 (新潮文庫)

チンギス・ハンを対象にした、かなり著名な歴史小説。

大岡昇平に絡まれたり、批判もいろいろあったようだが、素人は別に気にしなくていいでしょう。

『元朝秘史』に基づいて流暢に記された文章で、チンギス・ハン一代の事績についてかなり詳細に知ることができる。

今年はモンゴル帝国建国800年ということで、日経新聞に堺屋太一がチンギス・ハンを主人公にした小説を連載したり、他にも何点か関連書が出ているようだが、初心者はとりあえずこの一冊を読んでおけばいいんじゃないでしょうか。

(なおモンゴル史関係で著名な研究者に杉山正明氏がいる。モンゴルをはじめとする遊牧民に染み付いた「野蛮」「未開」「破壊勢力」のイメージを強く否定し、定住農耕民中心史観や西欧中心史観を強く排撃する人なのだが、どうも定説を攻撃するときのエキセントリックさについて行けず、著作を途中で放り出してしまったことがある。よってこのブログで紹介することは無いと思うが、一般向けにわかりやすい著作を多数出している方なので、書店や図書館で一度手にとってみることをお勧めします)

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