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阿刀田高 『コーランを知っていますか』 (新潮文庫)

阿刀田氏の宗教入門書シリーズ3冊目。

『旧約聖書~』『新約聖書~』に比べると面白みに欠けるが、これは著者も言うようにそもそも『コーラン』自体に物語性が乏しいせいだろう。

イスラム史入門ではなく、あくまでイスラム教入門のため、史実としてはムハンマド一代と正統カリフ時代のことがわかるくらいだが、初心者にはそれだけでも貴重。

なお解説を書いている池内恵氏という学者には個人的に注目している。

護教論的に、日本人と欧米人のイスラムに対する「偏見」を一方的に告発し、イスラム圏内部の状況には全く無批判という学者を厳しく批判する立場の人であり、中東専門家としては異色の存在。

その人が、イスラムについて全く無知な人が最初に読むべき一冊として文句無く推薦できる、と太鼓判を押しているので安心である。

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