« 小谷野敦 『バカのための読書術』 (ちくま新書) | トップページ | 司馬遼太郎 『坂の上の雲 全8巻』 (文春文庫) »

シュテファン・ツヴァイク 『マゼラン (附アメリゴ)』 (みすず書房)

ツヴァイクの伝記作品としては、『マリー・アントワネット』『ジョゼフ・フーシェ』『メリー・スチュアート』『エラスムスの勝利と悲劇』などがあるが、それらを一読した上で、一番面白いと思ったのがこれ。

マゼランの壮大で悲惨極まりない航海はただ事実を追っていくだけで強い感情をかき立てられる。

また時に詐欺師扱いすらされる「アメリカ命名者」アメリゴ・ヴェスプッチの生涯に迫った附属作も非常に興味深い。著者の解釈が今の学問水準でどう評価されるのかはわからないが、本作の謎解きは生半可な推理小説よりはるかに面白い。

両者とも再読に耐える名作と思う。

|

« 小谷野敦 『バカのための読書術』 (ちくま新書) | トップページ | 司馬遼太郎 『坂の上の雲 全8巻』 (文春文庫) »

スペイン」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。