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幣原喜重郎 『外交五十年』 (中公文庫)

戦前の自由主義的外交官の代表格たる幣原が戦後口述筆記した回顧録。

回顧録といっても外交文書に基づいた詳細極まる交渉過程を記したようなものでは全くなく、本人の記憶だけに頼った大まかな叙述。

その分素人でも楽に読める。

前半で自ら日本外交を指導した時の記述がやはり一番面白い。

ワシントン会議の章は簡略ながら列強の交渉の一端が垣間見れて興味深い。

(1927年北伐軍の)南京事件の際の、幣原の対応を記した部分はこの時代の概説などでよく引用されていた。

後半、公人生活から離れた後は四方山話のようなものが続くが、これはこれで面白いところもある。

楽に読めるし、一度ざっと通読しておいても損はない。

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