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『衛藤瀋吉著作集第三巻 二十世紀日中関係史』 (東方書店)

1960年代初頭に出た、中央公論社の旧版『世界の歴史』シリーズから、衛藤氏が執筆した東アジア関連の章を抜粋したものをまとめた本。

巻末に衛藤氏と弟子筋学者二人との鼎談が載っているが、そこで中公旧版『世界の歴史』について、「他の章を見ればわかるように、枠組みは圧倒的にマルクス主義的だった」と衛藤氏は発言している。

確かにこのシリーズを通読したところ、フランス革命以後の巻はそういう傾向が顕著であったと思う。

その中でも衛藤氏執筆部分はまた違った趣があったので新鮮に感じたものであった。

ごく初歩的で読みやすい叙述であり、初心者に最適。

最近の風潮からするとこの記述でも「自虐的」と感じる人がいるかもしれないが、基本的に偏った人が書いているのではないという安心感があるため、個人的には特に違和感無く読み通すことができた。

この衛藤氏の著作集の他の巻も読めばそれなりに役立つでしょうが、初学者はこれだけ読めば十分じゃないでしょうか。

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