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曽先之 『十八史略 上・下』 (近藤出版社)

『十八史略』とは太古から南宋の滅亡までの中国史を、正史を中心にしたさまざまな史書から抜き出した記述で構成した本。

ごく簡略な史書で俗書と貶められてきたが、日本では初学者向けの入門書として江戸時代から重宝されてきたそうである。

だが現在、陳舜臣の『小説十八史略』はじめ、原作にさまざまな記述を水増しして書かれた本はあるものの、原作本文だけを忠実に訳した本というのがなかなか無い。

本書はその稀な例外である。

漢楚の争いや三国などよく知ってる時代はやはり退屈だが、後漢の建国や南朝の興亡などはこの程度の簡略な記述がわかりやすく面白い。

ただやたら版形がでかいのがかなわない。こういう本は文庫でいつでも手に入るようにしてもらいたいもんです。

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