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A・J・P・テイラー 『近代ドイツの辿った道』 (名古屋大学出版会)

大学に入ってしばらくした頃、以前から名前を知っていた有名な歴史家の本であり、立ち読みしたところ十分通読できそうな難易度だったので、やや高いなと思いながら購入。

早速読み始めたのだが・・・・・・、これはヒドイ。

ナチズムの勝利という破局が、ルター、ビスマルクの昔からドイツの必然的な道として用意されていたというドイツ史に対する一方的な告発の書。

金がもったいないと思って何とか最後まで読み通したが、途中腹が立って仕様が無かった。

史実の整理と叙述の仕方はさすが練達の歴史家だと思わせるものがあるが、本書に関して言えばその史観はあまりに硬直しており、的外れとしか思えない。

この人の『第二次世界大戦の起源』(中央公論社)は、ヒトラーを戦争計画者ではなく機会主義者として捉えて、大論争を巻き起こした本であり、いつかは読まなければと思っているのだが、それにひきかえ本書の極端な教条主義的見方は一体何なのか。

とにかく、これは私には到底合わない本であった。皆さんはご自身でお確かめください。

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