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ジョージ・オーウェル 『1984年』 (早川文庫)

全体主義国家によって支配された近未来の世界を描いたデストピア小説。

これは怖い。すごく怖い。

直接的かつ暴力的な弾圧が多く描写されているわけではない。

だが思想、感情面までもが政府に管理され、目に見えないメカニズムで反抗者が「処分」されていく全体主義国家の恐ろしさがまざまざと感じられる。

スペイン内戦で共産主義の実態を知り、その後強い反共的信念を持ったオーウェルが、第二次大戦後スターリン治下のソ連に対してどれほど強い懸念を持っていたかがよくわかる。

著者の渾身の気迫が感じられる本なので、まだ読んでいない方は是非ご一読をお勧めします。

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