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サイモン・シャーマ 『フランス革命の主役たち 上・中・下』 (中央公論社) 

フランス革命200周年を期に英米で出版されてかなりの好評を得た本らしい。

著者の革命への視線はかなり厳しい。

封建的諸特権の廃棄と自由な政治制度の創出などを革命の成果と見ることには懐疑的であり、突発的な暴力の連鎖によって事態が制御不能になっていく様を詳細に記述していく。

また1789年革命勃発当初の農村暴動による死者が1793年の恐怖政治の犠牲者より多いことを強調し、最初良きものとして始まった革命がジャコバン主義に「乗っ取られた」という見方も強く否定する。

暴力こそ、フランス革命の契機であり、推進力であり、その本質であったと断言する。

私自身はこういう革命観に全く異議が無い。

しかし最近の本らしく叙述方法としては政治文化を主とした社会史的記述が多く、読み通すのに非常に苦労した。

確か三巻合わせて1万円を超える本であり、もったいないので何とか最後まで読みきったが、私の頭と趣味性向からするとこの本は高級過ぎた。

良書だとは思いますが、内容はご自身の目でお確かめください。

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