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セバスティアン・ハフナー 『裏切られたドイツ革命 ヒトラー前夜』 (平凡社)

ハフナーの本で翻訳があるものは、これまでにほとんど紹介済み。

それらの著作はどれも斬新で面白いものばかりである。

しかし本書は少し引っ掛かるところがある。

ドイツがその後辿った道を考えれば、1918年革命の「不徹底」を嘆きたくなる気持ちもわかるし、祖国の悲惨極まる破局を見た著者自身からすれば、「これ以前に何か思い切った行為が行われていれば、全く別の道があったはずだ」という思いに囚われるのもわかる。

またハフナーが好ましいと思う革命はあくまで社会民主主義に立脚するものであり、ボリシェヴィズムとロシア革命は決してドイツの規範にはなりえないと考えていることも明らかである。

しかし他の本の考察のように掛け値なしに面白いとは思わなかった。

ハフナーの著作でこれだけは図書館で借りて読んだ本で、買ってはいないのだが、たぶんこの先も買うことはないでしょう。

しかし一読の価値はある本だと思います。

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