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来栖三郎 『泡沫の三十五年』 (中公文庫)

真珠湾攻撃直前に特派全権大使として米国に赴き、野村吉三郎駐米大使と共に最後の日米交渉に当たった外交官の回顧録。

難解な部分はほとんどなく読みやすい。当時の緊迫した情勢と交渉の概要がよく理解できる。

近代日本外交史の初学者にとって、大まかな史実の枠組みを頭に入れた後は、教科書的な概説を読むのは適当に切り上げて、こういう本をどんどん読んでいった方がいいと思う。

『国際関係学がわかる(旧版)』(朝日新聞社)で著名な日本外交史研究者の北岡伸一氏も教科書的な通史より、個々の研究書や政治家・外交官の伝記から学習に入るのがよいと勧めていた。

最近中公文庫ビブリオで復刊されたのは非常に喜ばしいのだが、このシリーズは早期に品切れになりやすいので、在庫があるうちに確保しておくのが宜しいかと思います。

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