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任文桓 『愛と民族 ある韓国人の提言』 (同成社)

鄭大均氏の『日本のイメージ』(中公新書)で引用されているのを読んで古書店で購入。

これは非常に面白い。

著者は1907年生まれ。日本に留学し苦学の末朝鮮総督府に就職、独立運動には加わらず面従腹背のうちに密かに同胞の利益を少しでも図ろうとする。

戦後は「親日派」扱いされ、朝鮮戦争では人民軍に危うく拉致されかけ、死線を潜る体験をする。

その後李承晩政権の閣僚として国家の再建に尽力するまでを記した自伝。

鄭氏は別の著作で、本書の魅力を語ることによってどこかの出版社が復刊を決意してもらえないかと思っていると書いていたが、私も全く同感である。

日韓関係史として出色の出来。

本書が入手困難なのは非常に残念である。

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