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加藤徹 『西太后』 (中公新書)

19世紀後半の中国を支配した女傑の伝記。

「清朝滅亡の元凶」「冷酷・残忍・貪欲な女独裁者」といったイメージを退け、部分的な再評価も行いながら、淡々とその生涯を叙述している。

ただ、再評価はあくまで「部分的に」であり、その欠点や失政も容赦無く記している。

文章にリズムがあって非常に読みやすい。

史実の配分も適当で、説明も丁寧でわかりやすい。

著者の史的解釈や評言も知識の整理に役立ち有益である。

清末政治史として十分使える。

事前の予想より、読後感ははるかに良かった。

初心者向け入門書としてはかなりのレベル。

とりあえず買っときましょう。

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