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水野俊平 『韓国の歴史』 (河出書房新社)

朝鮮史のカテゴリでごく一般的な体裁の通史が無いのは不恰好だなあと思っていたんですが、最近本書が出たのを知って、著者名とタイトルを見て即注文。

結果はやはり買って正解でした。

バランスの取れた叙述で、左右の妙なバイアスを感じることは少ない。

近現代史の記述は、右派的な人には異論もあるだろうが、この程度ならまだおとなしいほうで、読むに耐えないというほどではないと思う。

日本の大学教授の李景珉という人が監修者として名前が載っていて、著者とどういう役割分担なのか明確に書いていないのが気にかかるが、意見交換と記述へのアドバイスといったところだろうか。

李朝時代がなかなか詳しく、できればそれ以外の時代も同じ密度で叙述してくれればとも思ったが、初歩的な概説書としてはこの程度でいいのかもしれない。

類書として、金両基『物語韓国史』(中公新書)、姜在彦『歴史物語 朝鮮半島』(朝日新聞社)、武田幸男『朝鮮史 (新版世界各国史)』(山川出版社)などいろいろありますが、教科書レベルの次に読む韓国通史としては、現時点ではこれが一番良いと思います。

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