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千葉治男 『ルイ14世 フランス絶対王政の虚実』 (清水書院)

先日『聖なる王権ブルボン家』を読んだところですが、類書のこれを読んで知識を固めるつもりで手に取る。

200ページに満たない本であり、難しいところもなく非常に楽にページが手繰れるので、その気になれば半日もかからず読める。

しかしその分内容が薄い気がするというのは言い過ぎでしょうか。

正直あまり面白くない。

ルイ14世の伝記としてあまり特筆すべきことがない。

平板な叙述が淡々と続くのみといった感じ。

唯一、1685年ナントの勅令廃止が同年即位したイギリス国王ジェームズ2世との連携を考慮した措置だったという記述が記憶に残った。

この頃のイギリスで、ピューリタン革命時の清教徒vs国教徒の図式から、国教徒vs旧教徒というふうに宗教的対立軸がずれており、ジェームズ2世が即位とともに旧教復活を企て名誉革命が勃発するわけですが、ルイ14世はジェームズと協力してハプスブルク家からカトリック教諸国の盟主の座を奪うつもりだったらしい。

こういう視点は他の本で読んだことが無い(もっとも実はちゃんと書いてあって、単に私が忘れてるだけかもしれませんが)。

ただそれ以外得たものは無く、結論として特に読むべき本とも思えませんでした。

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