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五十嵐武士 福井憲彦 『アメリカとフランスの革命 (世界の歴史21)』 (中央公論社)

植民地時代初期から米英戦争終結までのアメリカ史と、ルイ16世即位からナポレオン没落までのフランス革命史の巻。

アメリカ史は・・・・またもや「普通」ですね。

全然つまらないということはないが、特別面白いわけでもない。

個人的にアメリカ史基本テキストと考えているアンドレ・モロワ『アメリカ史 上・下』(新潮文庫)を熟読して主な内容を頭に入れておくことを前提にすると(私は未達成ですが)、本書は特に詳しいデータが取り上げられているわけではなく、史実の流れがよく整理された叙述があるのでもない。

全体の歴史解釈についても、感心するような部分はほとんど無い。

平凡という言葉がぴったりくる。

フランス革命史の部分はややマシ。

詳細・重厚とは言い難いが、具体的史実を手際よく述べておりなかなか良い。

史的解釈においては、革命が最も激化した1792~1794年の時期のジャコバン派とパリの民衆運動を一体のものとは見ずに、両者の接近と相克を描写しているのは参考になる。

他にも通俗的解釈に対して疑義を挟む記述があるが、どれもさらっと触れるだけでかなり物足りないという印象を受ける。

本書も、もう一つです。

もうちょっと斬新な解釈や記憶しやすい史実整理の仕方なんかが載っているといいんですが。

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