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紀平英作 亀井俊介 『アメリカ合衆国の膨張 (世界の歴史23)』 (中央公論社)

19世紀初頭からウィルソン政権までのアメリカ史。

通常の政治史は最初から三分の二だけで、残り三分の一が文化史に当てられているのがいかにも今風の概説です。

前半部では、政治構造の変遷を中央政府と州の関係や、経済・社会の動き、奴隷制度をめぐる論争などと絡めながら、比較的わかりやすく説明している。

ただ必ずしも大統領の任期ごとにまとめられたものではないので、ビアード『アメリカ政党史』の記事で書いたような歴代大統領の一覧を手元に置いて参照した方がよい。

文化史の章は、エマーソン、ソロー、ホーソン、メルヴィル、ホイットマンなどの文学者だけを取り上げたものではなく、エンタテイメント的な大衆娯楽や技術史、風俗史なども含めた多彩な内容。

楽に読めて、特に違和感を覚える部分も無い。

しかし個人的には何か感銘を受けるほどでもない。

書くことが無くて困ります。

まあ普通の概説ということで。

個々の史実に深入りしないのがやや物足りないし、登場人物の描写にもう一つ面白みが無かったような気がしないでもない。

これも無いものねだりかもしれませんけど。

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