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村田数之亮 衣笠茂 『ギリシア (世界の歴史4)』 (河出文庫)

ギリシアカテゴリも、今ひとつ手薄だなあと思ったので補強のためにこれを読む。

ごくごく普通の概説。

強いて特徴を挙げれば、ペロポネソス戦争末期の経緯が比較的詳しく記されていることと、アイスキュロス・ソフォクレス・エウリピデスの三大悲劇詩人の事績が適切なエピソードを交えながら語られていることくらいか。

しかし、中公世界史全集の旧版新版と違って、古典古代からギリシアだけが独立して巻立てされている割には密度が濃いという感じがしない。

ウォールバンク『ヘレニズム世界』の記事で記したような、ディアドコイ戦争の細かな経緯はバッサリ省略されている。

できれば、最初の方の、エーゲ文明や「暗黒時代」の考古学的記述を削って、上記のような分野にページを割り当ててもらいたかったのだが。

それなりに面白く、読んで無駄だったとは思わないが、是非にでも通読しなければならない本とは言いがたい。

中公旧版・新版など、他の概説を済ましていれば、特に取り組む必要もないかも。

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